カー用品のイエローハット、宅配ピザのチェーン店ピザハット、そして長崎ちゃんぽんのチェーン店リンガーハット。
業態のまったく異なるこの3つの企業に共通しているのは、そう、社名の最後に「ハット」がついている、ということです。
その「ハット」つながりだけで、このたび3社が「ハット同盟」を結び、それぞれの社長がテレビCMにまで出演することになりました。
実は同じ「ハット」でも、「ピザハット」と「リンガーハット」のそれは、「hut」と綴る英語で「小屋」を意味する単語。
一方「イエローハット」の「ハット」は、帽子を意味する「hat」なので、意味的には異なっています。
実はイエローハットとピザハットはもともと8月10日を「ハットの日」と制定し、今年も2社でコラボをしましょう、という話をしていたそう。
ところが、密かに(笑)ピザハットとリンガーハットが手を結び、「ハット(小屋)の日」を制定したというではないですか。
それを知ったイエローハットは、せっかく「ハット同土」で仲良くしようと言っていたのに、別の「ハット(hut)」で繋がるなんて!と大立腹。
イエローハットのその追求に対し、ピザハットとリンガーハットは素直に頭を下げ、ではこれからは3社で「ハットの日」を盛り上げましょう!と、そのままの勢いで企画を進めることになった・・・のだそうですよ。
もうここまでの経緯だけで、かなり笑えます。
そして行われたのが、会社の顔である社長が一堂に会し、親睦を深める「ハット首脳会議」でした。
お三方は、少々とまどいの表情を浮かべつつも、まずはそれぞれの「ハット」を自己紹介。
帽子(hat)のイエローハットに対し、小屋(hut)組のピザハットとリンガーハットは一気に親近感がわいた様子で、イエローハット社長は痛恨の表情を浮かべます。
しかし、ピザハット、リンガーハット両社長は、イエローハット社長にも加わってほしいと優しい視線を送り、英語の意味は違うけど、カタカナでは同じ「ハット」の3社は互いに握手!
こうして「ハット同盟」が首脳レベルで成立ということになる、というのがCMの内容です。
今後のコラボに関しては、それぞれチェーン店を展開していながら業態がかぶらないため、3社が同じ敷地に出店するのも面白いと語る場面もありました。
すでにイエローハットとリンガーハットの共同店舗、イエローハットとピザハットの共同出店は実現しているので、将来的には3つの「ハット」が揃った店舗を見られるかもしれませんね。