坂本龍一さんが3月28日に亡くなっていたことがわかりました。
1月には長年の盟友であった高橋幸宏さんが亡くなったばかりです。
昨夜教授の訃報を目にした時は、大袈裟でなく本当に「嘘でしょ!?」という声が出ました。
もちろん教授がずっと闘病中で、いつ何が起きてもおかしくはない状況なのだろう、ということはなんとなく察していました。
昨年末にWEB配信されたコンサートも、体力的に厳しいので、一曲一曲の収録をゆっくり時間をかけて行ったそうで、画面に映る教授の顔は本当に細くなり、鍵盤を押さえる指も細くて筋張っていて、見ているのが辛くなるような感じでしたし・・・・・。
いつかはこんな日が来るだろうと思っていた、でもそれがこんなに早かったとは。
晩年は病との闘いに明け暮れていたと各メディアで伝えられており、愛する音楽と向き合えず苦しむだけの毎日が続いていたとしたら、本当に悔しく、残念だったろうと思います。
「ラスト・エンペラー」でアカデミー賞の音楽部門で受賞もし、「世界のサカモト」として、世界で最も有名な日本人の一人と言われていた教授。
音楽だけでなく、俳優としても「戦場のメリークリスマス」などに出演し、個性的な演技を披露したり、環境活動家としても積極的に動き回っていた教授は、人の何十倍も濃密な人生を生きたのだと思います。
YMOで残ったのは細野晴臣さんだけ。
細野さんには亡くなった二人の分まで長生きしてほしい。
そして教授には、今頃雲の上であっているだろう、かつての盟友たちーキヨシローやボウイやそしてユキヒロさんと一緒に、もう病に悩まされることなく、好きなだけ音楽を奏でてほしい。
今心からそう願っています。