ひと昔前、ちょっと音楽にうるさい若者(というかわたし)は「歌謡曲なんてダサい。やっぱり音楽はイギリスとかアメリカのがいいよね」などと言ってたものでした。
もちろん今から思えばそれはとんでもない考え方で、偏見の塊だったと言わざるを得ません。
時が流れて令和のいま、若者たちは洋の東西という壁など軽々と乗り越えて、自分たちの音楽を発信しています。
個人的に藤井風、YOASOBI、Official髭男dism、そしてこれからの注目株として「うっせえわ」を歌って一躍有名になったAdo、こういった若いアーティストたちに注目をしていますが、それよりもずっと以前から「飛び抜けた存在」だと思ってきたのが米津玄師でした。
明らかにこれまでにはなかった音楽性で、オリジナリティを色濃く感じられるのが魅力的です。
彼が2020年8月に発売した「STRAY SHEEP」は、大ヒットした「Lemon」を含む15曲が収められたアルバム。
このアルバムが、2020年の年間グローバルランキング「IFPI Global Album All Format Chart 2020」で第7位という快挙を果たしたそうです。
このランキングは、2020年のCD、レコードセールス、デジタルアルバムのダウンロード数、ストリーミングサービスのセールスを対象に、全世界規模で集計が行われています。
昨年大活躍したBTSの「MAP OF THE SOUL : 7」が1位に輝いたのもすごいと思いますが、その他のランクインアーティストたちが、ビリー・アイリッシュやジャスティン・ビーバーやテイラー・スウィフト、ポスト・マローンなど、今勢いのある錚々たるメンバーばかりな中で7位というのはすごいこと。
おそらく音楽の世界はこの先もどんどん「ボーダーレス」になっていくことでしょう。
米津玄師だけでなく、世界を股にかけるような若い才能がたくさん出てくることを楽しみに待っています。