相当昔の話になりますが、自分が東京駅から北陸地方にある実家に帰省する際、たいがい利用していたのが新幹線の「自由席」でした。
当時は仕事がらみのスケジュールが詰まっていて、ギリギリまでどうなるかがわからないことが多かったから、指定を取ることが難しかったからです。
自由席の場合、とにかく「並ばなければならない」というのが結構しんどかった。
しかも並んでも必ず座れるかどうかはわからなかったから、『あ~次は絶対に指定席とる!』と心の中で叫ぶことの繰り返しでしたね。
さて、この先に待ち構えている年末年始はコロナの影響がほとんどなくなって、かなりの混雑が想定されると思います。
そんな状況を少しでも緩和するべく、「JR東海」と「JR西日本」が「のぞみ号」に関する次のようなニュースを発表しました。
「東海道・山陽新幹線のゴールデンウィーク、お盆、年末年始の3大ピーク期において、「のぞみ」号を「全席指定席(自由席設定なし)」として運行する」。
これは、東海道・山陽新幹線の3大ピーク期では、指定席が早い段階で満席になることが多く、始発駅以外の駅から乗車では着席や乗車ができないこともあったということを背景に決定されたものだそうです。
また、指定席を予約していない乗客は、ホーム等で自由席の乗車を待つために長時間並ぶ必要があり、自由席への乗降に時間がかかり列車の遅れが発生することもあったとのこと。
そうした課題を解消するため、3大ピーク期ののぞみ号を全席指定席とし、そうすることでのぞみ号で提供する指定席が1列車あたり約2割増加が期待され、また、乗降もスムーズになり、列車の定時運行につながることが期待されるということです。
この措置は、今年度の年末年始期間(2023年12月28日~2024年1月4日)にスタートします。
なお、全席指定席の期間は、新幹線定期券「FREX・FREXパル」を含む自由席に限り乗車できるきっぷ(自由席特急券等)では、のぞみ号には着席できませんが、のぞみ号以外の「ひかり」「こだま」「みずほ」「さくら」には同期間中でも通常通り、自由席を設定するそうです。
年末年始期間以降の3大ピーク期においても、年末年始と同様の取扱いとし、具体的な実施日、内容等については、年度毎の曜日配列やそれに伴う利用動向、実施した結果等をふまえ、都度決定するとのこと。
気になった方は、「JR東海」と「JR西日本」のニュースリリースサイトで詳細をご覧ください。