ルービックキューブを説明してください。
と、聞かれて即答できた方、あなたは偉いです。
私は「え~っと、なんか四角いボックスみたいなものに何色かの色のもっと小さな四角いぼちぼちがあって・・・」などと訳のわからない説明(?)しかできません。
正しくは、「立方体を三つの軸で回転させることで、正方形の位置を動かし、すべての面を同じ色に揃えて遊ぶ玩具」で、別名を「キューブ」とも言うそうです。
TVでは、時々このルービックキューブの全ての面をものすごいスピードで揃える人が登場してきますね。
そういう人を見るたびに、きっと自分とは異なる脳の作りをしているんだ、と驚嘆するのですけれども、世界は広い。
昨年にはアメリカ人のマックス・パーク氏が3.13秒という記録を出したそうで、心から「恐れ入りました」と思いました。
さて、人間による最速記録がパーク氏の3.13秒なら、機械(ロボット)による最速記録はこれまで0.38秒という、これまた途方も無い数字だったのですが、このたびこの数字が更新されたそうです。
更新したのは日本企業の三菱電機。
同社が開発した高速・高精度FA機器と制御技術を組み合わせたロボットが、「パズルキューブを最速で解くロボット」のギネス世界記録に挑戦し、5月21日に認定されたそうです。
その記録は0.305秒で、従来記録を0.38秒上回るもの。
ギネス世界記録を実現したロボットは「OKUFASTbot(トクファストボット)」で、回転機構に小型・高出力かつ信号応答性の高い独自サーボモーターを使用、90度回転0.009秒の動作と独自のAI技術を応用した色認識アルゴリズムによるロボット制御で、世界最速を達成したそうです。
細かなメカニズムは、こうしたものに精通した人でなければ多分理解は難しいと思われますが、日本企業の実力をしっかりと見せてもらえたように感じて、私もなんだか誇らしい気持ちになりました。
なお、このパズルキューブを解くロボットの動作は、三菱電機公式チャンネルで視聴できます。
興味を持たれた方は、ぜひご覧ください。