生活

今までとどこが違う?11月1日から発行開始の500円硬貨

今大河ドラマの主人公として話題になっている渋沢栄一。

幕末~明治維新という激動の時代を駆け抜け、持って生まれた才覚と時代を読む力を存分に活かして、「日本の資本主義の父」と呼ばれるまでになったいわゆる「偉人」のひとりです。

彼の肖像が2024年に発行が予定されている新一万円札に採用されるという話は、多分多くの方々がご存知でしょう。

この年には他のお札の肖像画も変更が予定されていて(五千円札が津田梅子に、千円札が北里柴三郎に)、その時期が近づくとこの二人に関する話題もまた多く取り上げられそうな予感がします。

さて、このようなお札刷新に先駆けて、今月1日に500円硬貨の刷新がなされました。

一見したところ、これまでの硬貨とそう違っているようには見えません。

では一体どこが変わったのか。

まず、一番よくわかるのが「バイカラー・クラッド技術」による、硬貨の中心部と外周部の色の違いです。

これまでの硬貨はニッケル黄銅製だったのですが、新500円硬貨はニッケル黄銅によるリング状パーツに、銅を白銅で挟んだ円形パーツを組み合わせているので、外見的には黄銅と白銅による2色に見えるのです。

次に違いがわかるのは、新500円硬貨のふちに入った「異形斜めギザ」。

これは斜めのギザギザが、大きなギザと小さなギザの交互で刻まれているもので、この技術は通常貨幣(大量生産型貨幣)への採用は世界初とのことです。

そして、硬貨を上に傾けると500の「00」の部分に「500YEN」の文字が現れる技術が、これまでの500円硬貨に引き続き採用されていますが、新500円硬貨にはこれに加えて、硬貨を下に傾けると500の「00」の部分に「JAPAN」の文字が見える仕組みが新たに取り入れられています。

その他にも、偽造を防止するための細かな技術が随所に取り入れられているそうですよ。

新500円硬貨は、今年度中に2億枚の発行が予定されていて、徐々に旧500円硬貨を置き換えていく予定だそう。

まだ対応できない自販機や公共交通機関の発券機などがあると思われますので、新500円硬貨を使うときは今後しばらく注意が必要になりそうです。

-生活

© 2024 人生楽しまないと