「ガンプラ」と聞いて、「あぁ、懐かしいなぁ」と思われる方も多いのではないでしょうか。
実は我が家の長男も幼いころからこのガンプラ(ガンダムのプラモデル)が大好きで、彼の部屋には組み立てた後の廃ランナー(パーツの枠部分)がいつも大量に残され、片付け役の私はその当時これが本当に嫌で仕方ありませんでした。
トゲトゲが飛び出しているし、色や形が一定じゃなくてまとめるのも大変だし、とにかくゴミとして出すのに厄介なもの、そんな意識しかなかったのです。
そんな廃ランナーを集めて、なんとあのガンダムの頭部の1/1スケール、つまり実物大のガンダムの頭部を作って展示する、というニュースが流れ、実際にその映像を見て思わず絶句しました。
色も形もバラバラで、邪魔でしかなかった廃ランナーが無数に集まり、見事にガンダムの頭部を再現していたのです。
これはバンダイナムコグループの「ガンダムプロジェクト」が、11月21日、22日に渡り新宿住友ビルで開催する「ガンダムR作戦 FINAL 2021」にて展示されるものです。
「ガンダムR作戦 FINAL 2021」は、ガンダムのプラモデル(ガンプラ)を通じてリサイクルへの関心を高めてもらおうというイベントで、リサイクルプロジェクト自体は今年春からすでに行われていましたが、10月から全国で開催されたこのイベントはユーザー参加型とし、廃ランナーを広く呼びかけて回収。
各会場ではリサイクル材で生産した「エコプラ」のガンダムのキットを無料配布し、その場で組み立ててもらい、使い終わったランナーを回収に出すという、リサイクルの一連の流れを体験できるイベントを行っていました。
そしてこのたび新宿で開かれる「ガンダムプロジェクト」のファイナルイベントで、廃ランナーを組み合わせて作られた1/1サイズのガンダムヘッドが展示されることになったのです。
ひとつひとつではただのゴミのようにしか思えないモノであっても、こんな風に人々を驚かせたり楽しませたりすることができる。
世の中には無駄なものはない、というコンセプトがこの展示物だけでもしっかりと伝わる、そんな試みになっているように思います。
さらにイベント会場では、これまでのイベント同様、参加者にはガンダムのエコプラが無料配布され、その場でキットの組み立てや廃ランナーの回収といったリサイクルの流れを体験することができるそうなので、ガンダムファンはもちろん環境問題に関心があるという方にも、ぜひオススメのイベントです。