3回目のワクチン接種が国内でもスタートしていますが、接種後に交付される「接種証明書」のデジタル版が12月20日から開始されます。
これは、12月6日岸田首相が所信表明演説の中で明らかにしたもので、電子申請をするにはマイナカード(マイナンバーカード)が必要になります。
ワクチン接種の公的証明としては、7月から既に紙バージョンのワクチン接種証明書が交付されてきました。
それが20日からは、より手軽にスマホを介して公的に「接種済み」の証明ができるようになるわけです。
デジタル版ワクチン接種証明書には、「紙の証明書同様の内容がスマホで確認できる」「二次元コードを読み取ることでも内容確認が可能」「二次元コードに含まれる電子署名により、偽造防止ができる」などの特長があり、紙に比べて圧倒的に使いやすいと思います。
ただし、申請時に必要なマイナカードに関しては、個人情報についての不安などから、普及がなかなか進んでこなかったという背景があり、それについては岸田首相みずからが「マイナンバーカードは、安全安心なデジタル社会の『パスポート』であり、社会全体のデジタル化を進めるための最も重要なインフラだ」と理解を求める場面も見られました。
ちなみに、12月5日時点での交付済みマイナカードは、累計数5071万枚、交付率は約40%だということです。
そして、年末年始期間中(12月29日~1月3日)も、アプリによる接種証明書(電子版)の電子交付は可能となる予定で、適切に電子申請が受け付けられた場合は、即日での電子交付が可能となるそうです。