音楽

坂本龍一が3年ぶりにステージ復帰 新曲を披露

中咽頭がん・・・それは音楽家・坂本龍一氏がかつて患い、「寛解」したと医師から告げられていた病気です。

実は79歳で亡くなった私の実父も、かつて50代で同じ病に罹り、その時は発見が早かったのでやはり寛解したという経緯がありました。

その坂本氏は昨年1月にがんが再発したことを公表、これまで治療に専念してきたのですが、3月26日に東京・サントリーホールで行われた「東北ユースオーケストラ演奏会2022」に出演。

彼が公の場に姿を表すのは実に3年ぶりのことで、音楽監督を務める東北ユースオーケストラのために書き下ろした新曲「いま時間が傾いて」も、このステージで披露されました。

坂本氏自身この曲を生で聴くのはこの日が初めてで、「うるっとしています。かなり、ぐっときています。みんなの演奏もとても良かった」とコメント。

22日の岩手公演で世界初演された「いま時間が傾いて」は、祈りと鎮魂の思いを込めて坂本氏が2020年に書き下ろした作品です。

もともと「東日本大震災」の復興をテーマに行われてきた「東北ユースオーケストラ演奏会」なので、当然のことながら作品には震災で犠牲になった方々への思いが色濃く反映されています。

ただ、現在進行形で解決の糸口がいまだ見えていないウクライナ情勢に、今回はどうしても気持ちが向いてしまう、そう坂本氏は話しました。

ステージでは、吉永小百合さんの詩の朗読に合わせ、坂本氏が「東北ユースオーケストラ」と「still life」などの楽曲を披露、公の場では3年ぶりのピアノ演奏となりました。

坂本氏は現在70歳。

まだまだ長生きして、もっとたくさん作品を聞かせてほしい。

できれば、やはりいま闘病中の高橋幸宏氏と、そして細野晴臣氏と3人一緒になんでも良いからセッションできるまでになって欲しいと、心から願っています。

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