「帝国ホテル」・・・と聞いても「あぁ、自分とは全く関係ない世界の話だわ~」と反射的に思ってしまう私ですが、そんな「高嶺の花」的存在のホテルが、びっくり仰天な発表をしました。
「帝国ホテル」の旗艦ホテルである「帝国ホテル東京」で、タワー館の3フロアの一部を改修して、うち99室を専用のアパートに切り替えるというニュースです。
部屋の規模などにより料金は一律ではありませんが、最も注目されるのは、税・サービス料込みで「30泊で36万円」というプラン。
これは部屋代のみであり、もしもルームサービスや洗濯サービスを利用する場合にはこれとは別に料金が発生するのですが、駐車場代やフィットネス施設、プールの使用には追加料金はかからないといいます。
さらに、客室には洗濯機やキッチンなどの設備は付属しないものの、各フロアに1箇所共同フロアが作られ、そこに洗濯乾燥機や電子レンジなどを設置するということなので、「炊事洗濯は自分派」という方にも嬉しい仕様になりそう。
一流ホテルならではの細部まで行き届いたサービス、静かで落ち着いた環境、そしてそんな雰囲気にどっぷりと浸れる贅沢感。
それらすべてを含めて考えたら、1ヶ月あたり36万円という価格はけっして高くない!と思う方がたくさんいそうです。
「帝国ホテルサービスアパートメント」というのが今回のプランの正式名称ですが、こちらの予約は本日から始まっています。
そして実際に利用が始まるのは3月15日からだそうです。
ひるがえって考えると、帝国ホテルほどの歴史あるホテルでさえ、こうした変革を打ち出さねばならないほどホテル業界は切羽詰まった状況に置かれている、ということなのでしょうか。
コロナ禍で、ホテル業界に限らず様々な業界で「これまでにはなかったサービス」を打ち出すところがますます増えていきそうです。