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銚子電鉄の「まずい棒」 GWに来訪客殺到でまさかの品切れ

「電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです。」という一文がWebに載せられたのが、2006年11月のこと。

発信元は「銚子電鉄」こと銚子電気鉄道株式会社でした。

大正時代設立という由緒ある鉄道会社でありながら、事業内容に関しては長年赤字経営が続いており、昭和40年代からは継続的に公的助成・補助を受けています。

千葉県の銚子駅と外川駅を結ぶ6.4㎞の鉄道は現在、副業の銚子電鉄ブランドによる食品事業によって経営を維持しており、年5億円程度の売上高のうち鉄道以外が8割を占めているとのこと。

その主力製品が、昔からよくその名を耳にしたことがある「ぬれ煎餅」と、スナック菓子「まずい棒」です。

ぬれ煎餅については実際に買ったこともあるし、食べたこともありますが、「まずい棒」!については、実はこれまで知りませんでした。

あきらかにあの「うまい棒」を意識しているだろうというネーミング・・・と思ったら、実は「経営状況がまずい」にちなんだネーミングだそうで(笑)、でもそのパッケージといい、形といい、内容は間違いなくうまい棒がお手本となっていますね。

ちなみに味そのものはもちろんまずくはなく、おいしいんだそうですよ。

その「まずい棒」が、このGW期間仲にまさかの品切れとなったことが今話題になっています。

コロナの影響で観光客が激減し、大量の在庫に苦しんだ時期もあったそうですので、今回すべての種類の「まずい棒」が売り切れたことは、銚子電鉄もそして銚子電鉄を応援する人たちにとっても、本当にうれしいニュースだったに違いありません。

今回のこの品切れを受け、竹本社長は「完売のお礼」と「欠品のおわび」をtwitterに投稿。

来週にはまずい棒の「チーズ味」と「ぬれ煎餅味」が提供可能になるとのことで、5月内には全種類の販売が再開できる予定だそうです。

自虐的アピールが多くの人たちから「面白い」と支持されてきた銚子電鉄。

でも応援メッセージにはただ単に面白がるだけでなく、「こんなにうれしい完売はない」といった優しさを感じさせるものも多かったようで、暗い出来事が多いこの時代に今回の「品切れ」ニュースは、ほっこり度がきわめて高くて、私も幸せな気分にさせていただきました。

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