桑田佳祐、佐野元春、世良公則、Char、野口五郎。
この5人の共通点は?
答えは、全員が1955年4月~56年3月生まれの「同級生」で、66歳だということです。
桑田さんは誰もが知るサザンオールスターズのリーダーで、今更説明の必要もないでしょうが、佐野さんや世良さん、Char、野口さんも、日本のロックや歌謡曲などの分野でトップを極めた人たちばかり。
佐野さんについては、個人的に好きな作品がたくさんありますし、世良さんはバンド時代のかっこよさはもちろんのこと、最近では俳優としてもいぶし銀の魅力を見せてくれるようになってきました。
そしてCharさんは、日本屈指のロックギタリストとして海外でも有名ですし、野口さんは西城秀樹さん、郷ひろみさんらと並ぶ「御三家」としてアイドル的なスタートをしたものの、最近では本格的なギタリストとして、そして素晴らしい歌唱力の持ち主として評価されています。
この5人の「同級生」に向けて「一緒に集まって歌わないか」「タイムリーに世界情勢に声をあげないか」と声をかけたのが桑田さんでした。
何かと声の上げづらい世の中、昭和生まれのオヤジたちが集まって、「今あえて“時代遅れ”なやり方で、我々の世代が『音楽という名の協調』を楽しむ姿を発信し『次世代へのエール』『平和のメッセージ』を届けたい!」という思いを、桑田さんは「時代遅れのRock’n’Roll Band」という楽曲に込め、その楽曲を持参して4人のもとにそれぞれ出向いたそうです。
その熱い思いが、全員を揺り動かし、5月上旬にレコーディングが桑田さん立会いのもと、4人別々に行われました。
今朝オフィシャルサイトでこの曲をフルコーラス拝聴しましたが、曲調そのものはあくまでも軽快でポップなのに、その歌詞にこめられたものはとても重いです。
こうなると、全員が一緒に生でこの楽曲を演奏し、歌うところも見てみたい!と思ってしまいますけれど、それはいつか実現するんでしょうか。
ぜひいつかそんな機会が訪れてくれればと願います。
なお、同曲は歌詞に「子供の命を全力で 大人が守ること それが自由という名の誇りさ」とあるように、収益の一部が国際援助団体「Save the Children」に寄付されるそうです。