「調理定年」世代や「タイパ」重視世代。
こういった新たな流れを汲んだ、「新業態の店舗=コンビニにスーパーの要素をプラスした店舗」が、まもなくオープンします。
明日2月29日、千葉県松戸市内にオープンする「セブン‐イレブン松戸常盤平駅前店」は、店名にはコンビニの「セブン‐イレブン」がついており、お店の看板にも見慣れたロゴが見えますが、店内はこれまでに見たことのないような、バラエティに富んだ品揃えになっているそうです。
同店舗は、新業態「SIPストア」の1号店という位置付けになります。
「SIP」とは、セブン‐イレブン、イトーヨーカ堂、パートナーシップの頭文字をとったもので、従来のコンビニにグループのスーパー、イトーヨーカドーの要素を組み合わせた新しいコンセプトの店、を意味するもの。
この店舗では、コンビニよりも肉や野菜といった生鮮食品やチルド商品などを拡充するほか、グループ各社の商品、例えば「アカチャンホンポ」のオムツやおしりふきなども置く予定で、品ぞろえはコンビニの2倍程度になるそうです。
冒頭で言及した「調理定年」は、まさに私のような60代半ばの人たちにピンポイントで当てはまる状況で、子供が成人して巣立ち、自らも仕事がひと段落して、これまでのように家族のために毎食調理することから「卒業」する人が増えることを指しているそうです。
我が家は、まだ夫が仕事をしており、息子も家にいるため、家にいる時間が長い私が自然に料理することが多いですが、それでも少しづつがっつり料理を作る頻度は減ってきていますね。
また、逆に若い世代では、一人暮らしや結婚していても共働きが当たり前になり、多忙なために調理に時間をかけない「タイパ料理」の需要が高まっているとのこと。
こうした時代背景があり、今回の新業態店舗オープンへとつながっていったようです。
今回松戸にオープンする「SIP」一号店は「テスト店」としての位置付けとなりますが、これをもとに将来的には、それぞれの立地や地域の需要に合わせて、売り場面積や品ぞろえを柔軟に変えながら全国に拡大していくと見られています。