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エーザイ 認知症の悪化を抑える新薬を承認申請へ

少子高齢化がどんどん進む日本。

自分ではまだまだ若いと思っていた自分も、気がつけば高齢者と呼ばれる年齢に差し掛かっていました。

頭の中はいまだに2~30代のままなんですけれどねw

体の方は確実に経年劣化が進んできています。

それはもうどうしようもないことで、食べるものや運動、睡眠、リラクゼーション、定期的に検診を受けることなど、できることはやった上で、それでも何か病気にかかった場合は、受け入れるしかないな~と最近思うようになってきました。

幸いなことに、若い頃から今に至るまで入院が必要になるような病や怪我には遭わずにすみ、ここまでくることができたので、これからも何とかそうなるようにしていこうとは思っています。

さて、高齢者にとって「できればかかりたくない病気」の筆頭に挙げられるのが「認知症」でしょう。

認知症にもアルツハイマー型やレビー症体型や脳血管障害型など、いろいろあるのですが、最も割合が多いのがアルツハイマー型。

このアルツハイマー型認知症の「症状悪化を抑える」薬の有効性が確認できた、製薬大手エーザイから発表がありました。

昨日28日の発表でエーザイは、「開発中の治療薬『レカネマブ』について、最終段階の臨床試験(治験)で、症状を抑える有効性が確認できた」と発表、1795人を対象に実施された治験では、主要項目のほか、全ての重要な副次評価項目についても、統計学的に有意な結果が得られたそうです。

この治験において27%の病気進行抑制効果が確認されたと報告されています。

アメリカのネバダ大学ラスベガス校トランスフォーマティブ神経科学チャンバーズグランディセンターのディレクター、ジェフ・カミングス博士は「病気の進行を約30%遅らせることができれば、素晴らしいことだ」とコメント。

また、岐阜大の脳神経内科の下畑教授は、「(脳内の異常なタンパク質)アミロイドβを取り除くことによって、認知機能の低下を抑制できることを示せた意義は大きい」としながらも、「対象となる早期患者を判断する検査体制や、高額になる医療費なども今後の課題となる」と話しています。

課題はまだたくさんあるとしても、これまでは症状悪化の速度を遅らせることしかできなかったことを思えば、「悪化そのものを抑える」薬の登場は大きな進展だと思います。

近い将来、この薬の恩恵にあずかり、家族や友人たちとの穏やかな日々を長く楽しめる人が増えるかもしれません。

エーザイは、2023年3月までに日本・アメリカ・ヨーロッパで承認申請をし、同年中の承認を目指すとのことです。

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