「ドーハに雷が落ちた」
フランスのスポーツ紙「レキップ」が、W杯で格上のドイツに勝利した日本チームを称してこう伝えました。
日本時間の昨夜23時から行われた「カタールW杯2022」での日本の初戦、その対戦相手はW杯でこれまで4回優勝経験がある強豪国ドイツ。
日本のFIFA世界ランキングは24位で、その実力差は歴然としており、大方の予想は圧倒的にドイツ有利でした。
ただ、「日本のサッカー」も一昔前とは事情が相当変化しています。
スポーツにあまり詳しくない私でも、現在多くの日本人選手が海外でプレーしていることは知っていますし、中でも久保建英選手などは21歳という若さながら、すでにヨーロッパのサッカー界でも名を知られる存在になっていて、「うちの息子よりも若いのにすごい」とずっと思っていました。
そして今回のW杯には、現在ドイツのプロサッカーチームでプレイしている選手たちが何人も選ばれています。
そういった様々な良い要素をも背景に今回臨んだW杯。
我が家でも「サウジアラビアがブラジルに勝ったりもするんだから、もしかしたら日本にだって奇跡は起きるかもね」などと軽口を叩き合っていたんですが、まさかそれが本当になるとは!
しかも、その勝ち方は、「PKで先制点を入れられた後、後半戦でまず同点、そのすぐ後にさらに逆転ゴールを決め、長いアディショナルタイムを耐えて勝利」という、とても充実した内容のものでした。
自らが選手時代に「ドーハの悲劇」を経験した森保一監督は、今回の勝利「ドーハの歓喜」で、ようやくあの時の借りを返した、ということになるのでしょうか。
多分今日は丸一日各メディアがこの話題でもちきりになるだろうと思います。
が、試合はまだ始まったばかり。
キャプテンの吉田選手は勝利の喜びもそこそこに、「プラン通りに我慢して戦ったことが勝利につながったのはうれしいけど、まだ1勝しただけ。決勝トーナメント進出のためにはさらなる勝ち点が必要。ここで浮き足立たず、しっかりと前を見据えて、やるべきことに集中して次のコスタリカ戦に挑みたい」と引き締まった表情でインタビューに答えていたのが印象的でした。
アスリートってすごいな。
そう素直に思った今回の「歴史的勝利」です。