20代の頃、初めて東京に出てきた時「おのぼりさん」丸出しの自分は、街なかのあちこちにおしゃれな喫茶店があることに驚きました。
あの当時、地方と東京とでは文化度(?)の違いが今よりも大きかったように思います。
「ルノアール」と「シャノアール」の区別がつかなかったことも今思えば懐かしい(笑)
「ルノアール」については、初めて入った時、当時の自分にはものすごく大人な雰囲気だ!と感じられて、変に緊張したことを思い出しますね。
そして「シャノアール」については、昔はあちこちで目にしていたのに、そういえば最近あまり見かけなくなったなぁ、と感じていました。
それもそのはずで、「シャノアール」は2000年代以降次第にコーヒースタンド方式の「カフェ・ベローチェ」の方へと事業をスライドしていってたそうなのです。
次第に店舗を減らし、現在「シャノアール」は京王八王子店1店舗を残すのみ、という状況になっていました。
その最後の店舗も、今月24日に閉店と決まり、「コーヒーハウス シャノアール」は58年の歴史に幕を下ろすことに。
「コーヒーハウス シャノアール」ブランドを経営する「C-United」では、京王八王子店の閉店をもってブランドとしては終了となりますが、千歳烏山店、調布店などの一部店舗は、同社グループブランドの「珈琲館」として営業すると発表しています。
また、「シャノアール」のシンボルだった「黒ねこはカフェ・ベローチェへ、「心地よい日常を文化にする」というポリシーは珈琲館へ継続される、とのことです。