その昔、渋谷のハチ公前で待ち合わせをしたら、お互いが全然別のところで待っていて、会うまでに1時間以上もかかってしまった・・・
というのはまだ携帯電話がなかった頃、私が実際に経験したお話です。
スマホを持っているのが当たり前の今は、そんな「すれ違い」ドラマはまず発生しませんよね。
そう思っていたら、昨日はかつての私のように約束した人となかなか会えない思いをした方が、たくさんいらっしゃったようです。
なぜかといえば、それは携帯電話大手KDDIで発生した、auの携帯電話などの通信障害のため。
音声通話はもちろんのこと、メールやLINEも使用不可となり、連絡手段が絶たれた人の中には、今や数少なくなった公衆電話から電話をかけたという話も聞かれました。
昨日の記者会見で、KDDIの高橋誠社長は、「我々の会社の歴史上一番大きな障害だと私はとらえています」と陳謝しました。
今回の通信障害では、単純に携帯電話が通じなくなったという枠を超えて、auを利用している多くの事業者にも多大な影響が出ているため、行政処分の可能性も出てきていると伝えられています。
今や、世の中はデジタルが主流。
私のような世代(60代)はなかなかこのデジタルの波に乗り切れず、若い人たちのようにサクサクとスマホを使いこなすことは難しいですが、それでも今となればスマホなしでの生活は考えられません。
今回のことを機に、デジタル一辺倒になる「危うさ」にもちょっと目をやった方がよいのかもしれない・・・と素人ごころに思いました。
なお、KDDIでは7月3日午前11時に西日本エリアの、3日午後5時半に東日本エリアの復旧作業を終了したと発表しましたが、4日午前2時現在も通信網への負荷をかけない状態でネットワーク試験を実施するため、東日本・西日本ともに音声電話やデータ通信の量に50%の制限をかけているということです。