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殺虫成分を使用せず蚊を駆除する新技術 花王が開発

これは相当に画期的な発見・開発だと思います。

それが何かというと、「花王」がこのたび発表した、「蚊を飛べなくする」メソッドです。

「蚊を飛べなくする?なんじゃそれは」と、最初は思ったのですが、よくよく内容を見てみると、この先の「感染症(蚊によるマラリアやデング熱といった危険な症例)を安全に防ぐ」ためにも、とても重要な発見ではないか、と感じました。

「花王」が開発したのは、界面活性剤水溶液により簡単に蚊を駆除できる技術。

この技術の開発の裏には、これまで蚊の駆除に多くの地域で用いられてきたピレスロイド類の薬剤に耐性を持つ蚊が増えてきた、という事情があったそうです。

つまり、従来の薬剤では死なない蚊が増えてきたということで、この状況を放っておけば、蚊が媒介する危険な感染症にかかる人が増えるかもしれない。

そんな危機感の中で生まれたのが、「表面張力低下能の高い界面活性剤を用いると、効率的に蚊の表面をぬらすことができる」という実験結果と、「それをミスト状に噴霧して吹きかけるだけで蚊が落下する」という結果でした。

これらの実験に関わったのは、花王 パーソナルヘルスケア研究所と理化学研究所脳神経科学研究センター 知覚神経回路機構研究チーム。

今朝見たニュース番組では、このミスト状の界面活性剤を蚊に吹きかける実験の様子がレポートされており、そこでは比較対象のために並べられた「複数の蚊が入った飼育かご」の中で、普通の水をかけられた蚊には全く変化がないのに対し、界面活性剤入りのスプレーを噴射された蚊は次々に動きが悪くなり、次々に下へ落ちていくのが確認されました。

なお、この界面活性剤は人体には無害なものだそうです。

また一つ、私たちの生活を快適にしてくれそうな秀逸な製品が実現化されそうで、期待が高まりますね。

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