「純喫茶」「駄菓子屋」「使い捨てカメラ」「レコード」「クリームソーダ」・・・。
これらのワードに共通する要素は「昭和レトロ」です。
「昭和レトロ」とは何か?と言えば、「昭和時代に対するノスタルジーや憧れ」を意味するのだそうです。
そしてこの「昭和レトロ」がいまちょっとした流行になっていると、今朝のあるTV番組で紹介されていました。
う~ん、今アラカン、リアルタイムでその「昭和」ど真ん中を体験してきた自分にとっては、この感覚はやはり少し理解しづらいですね。
懐かしくは思いますが、若い人たちのそれは「これまでに全く知らなかった新しい世界」に対する「興味・関心」でしょうから、やはりリアルタイム経験者とは違うはずです。
あるサイトでは、「昭和レトロ」の「昭和」は「特に2010年代に50代~70代の人々が少年少女時代を過ごした昭和30年~40年(1955年~1974年)を指す場合が多い」と定義されていて、「あ、わたしまんまその時代のひとだわ」と思いました。
あの時代、生まれて幼少期を過ごし、多感な思春期を送った時代とちょうど重なっています。
ネットどころか、まだ家にビデオデッキすらなかった時代、我が家など固定電話も私が小学校中学年ごろになるまで家になくて、お隣の家から「呼び出し」をお願いしていました。
この「呼び出し」も「え、それ一体なに?」と若い人たちは思うでしょうね。
これは、自宅に電話がない家が、ご近所の電話があるお宅に外からの電話の取り次ぎをお願いすることを言います。
近所づきあいが密だった昭和時代ならではのことであり、スマホを一人一台持つようになった今ではまず考えられないことでしょう。
とにかく今の時代から見ると、何から何までが徹底的にアナログで、かなり不便だった。
ただ、あまりにもすべてが効率的になりすぎたので、もしかしたら「もっとのんびりゆっくり生きてみたい」と思う人たちが増えたのかもしれません。
そんな空気がこの「昭和レトロ」流行の土台になっているのかもしれない、とふと思いました。