今や日本のシャーロック・ホームズとも言われる「杉下右京」の4代目相棒「冠城亘」。
法務省から「現場に興味がある」という理由で、キャリアとしては異例の出向先に選んだ警視庁、その中でも捜査権を持たず、「人材の墓場」などと揶揄されることさえある「特命係」に「流されて」きたある意味、「変人」といえる人物です。
変人といえば、杉下右京も相当の変人。
変人同士の最初の印象は、けっして良いものではなかったようです。
その証拠に右京さんはけっこう長い間、冠城くんのことを「同居人」と呼び、けっして自分の相棒と認めようとはしませんでした。
それが気がつけば、この二人のコンビは6年を超え、本日11月24日放送分をもって、歴代相棒たちの中で最も登場回数の多い「相棒」となるのだそうです。
最初の頃はお互いややギクシャクして微妙な距離のあった右京さんと冠城くん。
しかし回を追うごとにふたりのコンビネーションは確実なものになり、今ではこのふたりが一緒に立っているシーンは実に絵になると感じます。
飄々としながらも、実はその裏でしっかりと事件全体を見渡し、右京さんになくてはならない存在にまでなった冠城亘を演じるのは反町隆史さん。
その反町さんが、来年3月をもって冠城亘役を卒業することが発表されました。
「ええーー!?」という悲鳴があちこちから聞こえるようです。
初代相棒の亀山薫、2代目神戸尊、三代目甲斐享、それぞれにファンがいて、それぞれに良さがあるけれど、落ち着きがあって大人な雰囲気を持つ一方、コミカルな面も併せ持つ冠城亘が好きだ!という人が最近増えていたように思うので、よけいに寂しいですね。
卒業は反町さん自らが申し出たそうで、水谷さんとの間では「お互い多くは語らずとも、十分気持ちは伝わっている」ということなので、ファンとしてはとにかく3月までこの二人のコンビを最後までしっかりと見守りたいと思います。