健康

コロナ禍の今だからこそ求められる「レジリエンス」とは

昨年末には感染者数もぐっと減り、落ち着きを見せていた新型コロナウイルス。

ところがある時から急に「オミクロン株」なる新手のウイルスがやってきて、あっというまに世界中に広がってしまいました。

感染状況が落ち着きを見せていたので、私もようやく実家に帰省ができる!と思っていたのですが、結局ボツになってしまい、本当に寂しいです。

こんな状況がいつまで続くのか、ゴールが見えない今、多くの人たちが目に見えない不安や恐怖などに苛まれ、様々な心身の不調に悩まれていると、あちこちで耳にするようになりました。

私も例外ではなく、数日前に久しぶりの「めまい」発作が起きて、けっこうしんどい思いをしたばかりです。

もともとストレスや疲れがたまるとめまいが出やすい体質ではあったんですが、ここしばらくは元気に過ごせていたため、すっかりめまいが起きやすいことを忘れていました(笑)

よく考えれば、毎日コロナだったり、理由のよくわからない悲惨な事件が起きたりで、特に何もしなくてもストレスの度合いは上がっていたわけですけれどね。

でも、周囲がどんな状況だったとしても、その影響を受けにくい人、上手にそこをくぐり抜けて行ける人がいるのは何故なんだろう。

ふとそう思った時に、こんなワードが目に入りました。

それは「レジリエンス(resilience)」。

もともとは物理学で用いられてきた単語だそうで、日本語で「外力によるゆがみをはね返す力」を指すそうですが、心理学では「逆境や困難、強いストレスに直面したときに適応する精神力と心理的プロセス」=「回復力」と定義されているのだそうです。

そしてコロナ禍の今こそ、この「レジリエンス=回復力」こそが、特に大切になるという話題が情報番組で取り上げられていたのです。

つまり、「回復力」が強い人ほど、逆境に陥った時でも、「竹のように」負荷を受け止め、折れずに再びしなやかに元の状態に戻ることができる、ということですね。

では、どうすればこの「回復力」を強くすることができるのでしょうか。

人間であれば誰にでももとから備わっているという「回復力」ですが、最新の心理学では後天的にレジリエンスを高めることが可能だそうです。

そこで、「アメリカ心理学会」(American Psychological Association:APA)が提唱する、レジリエンスを鍛え、築くための10の方法を紹介します。

1.家族や友人との良好な関係をつくる 

2.危機を耐え難い問題とせず、克服できると思う 

3.変えられない状況を受け入れる 

4.現実的なゴールをつくり、それに向けて動く 

5.きっぱりと決断してアクションを起こす

6.喪失の苦しみの後に、自己発見のチャンスを探す 

7.自分自身をポジティブに見る

8.ストレスの多い出来事を、長い目、大きな視点で見てみる

9.希望に満ちた見解を持ち続ける

10.心と体をケアし、自分自身を癒やす

全てを満遍なく行うのは難しくても、何か一項目だけでも自分に「響く」ものがあったら、それを実行してみると良いかもしれませんね。

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