「深部体温」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
よく寝る30分ほど前にお風呂から上がると、ちょうど横になる頃に深部体温が下がって眠気を催すので、そうすれば快眠できる、という話を聞いたことがありました。
この「深部体温」とは、健康な人では大体37℃前後に保たれているそうですが、熱中症になるとこの深部体温が上昇してしまい、その熱をうまく外に逃がすことができなくなって、頭痛がしたり吐き気やめまいが起きたりするのだそうですよ。
この深部体温をすばやく効率よく冷やしてくれる画期的な飲み物があります。
「アイススラリー」という名称のあるその飲料は、細かい氷の粒子が液体に分散した状態の飲料のことで、通常の氷よりも結晶が小さく流動性が高いことで、体の内部を効率よく短時間で冷却できると言われているもの。
「深部体温」の上昇を抑える効果は氷そのものにもあることは以前から知られてきたことでしたが、微細な氷と液体を混合させて作られているアイススラリーは固形の通常の氷よりも飲み込みやすく、氷点下で約1度と液体よりも温度が低く、体の中心部から効率的にアイシングする方法として、2010年頃に海外で提唱され始められたそうです。
現在日本国内では、大塚製薬と大正製薬からそれぞれ「アイススラリー」の商品が発売されています。
大塚製薬からは、「ポカリスエット アイススラリー」が発売され、その特長として「電解質バランス」「凍らせてスラリー状になる新組成」「常温保存可能」「100gの飲みきりサイズで一気にクールダウン」の4つが紹介されています。
そして大正製薬からは、「リポビタンアイススラリーfor sports」が発売され、「水分中に分散した微細な氷をそのまま飲めるー凍らせて飲むリポビタン」「エネルギー源のクエン酸とビタミンB1,B2,B6に加えて、汗で失われやすい塩分を補給。熱中症対策に!」「おいしいハニーレモン味」を本商品の特長としてあげています。
そもそも真夏の厳しい環境下でも、ハードトレーニングが要求されるアスリートのために開発された「アイススラリー」。
しかし、近年続く厳しい夏の暑さ、そして増加する熱中症患者という現状から、アスリートではない一般の人たちの熱中症を予防するための強力な味方としてこれから注目されそうです。
なお、「深部体温」は、健康な状態では深部体温は皮膚温よりも0.5℃から1℃ほど高く、37℃前後に保たれているそうですが、熱中症は高温多湿な環境や活動などにより深部体温が上昇し、その熱をうまく外に逃がすことができずに生じるさまざまな症状の総称を言うそうです。
未だに収まることのないコロナも怖いですが、この時期は熱中症もとても怖いので、各自十分注意しながら生活していきましょう。
「ポカリスエット アイススラリー」、「リポビタンアイススラリーfor sports」の詳細については、それぞれの公式サイトでご確認くださいね。