音楽

ブルーアイドソウルのレジェンド ボビー・コールドウェル死去

「風のシルエット」や「スペシャル・トゥ・ミー」など、「AOR」(アダルト・オリエンテッド・ロック)というジャンルでヒット曲を多数放ったボビー・コールドウェルさんが亡くなりました。

享年71歳。

今年1月に70歳で亡くなった高橋幸宏さんもそうですが、71歳での旅立ちはやっぱり早すぎる。

本当に残念です。

ボビー・コールドウェルさんは、日本では「ミスター・AOR」という異名を持つほど、このジャンルでは飛び抜けて有名な方でした。

ちょっぴり鼻にかかった、でも聴くひとの耳に心地よく響く滑らかで深みのある声が、彼の魅力です。

「風のシルエット」は1978年に発表された、コールドウェルさんにとっては初めてのヒット曲でした。

全編を貫く、まるで夏の夕暮れに吹いてくる微風を思わせるような清涼感。

そして圧倒的に都会的でおしゃれでなそのサウンドには、当時の若者たちが夢中になるのも無理はないな、と感じさせる魅力がありました。

コールドウェルさんは日本贔屓な方でもあったようで、元気な頃は定期的に日本でのライブを行なっていたそうです。

私自身も1991年に彼のライブを見たことがありました。

プロのアーティストに向かってこんなことを言うのは何ですが、「歌がすごく上手い」と感じたことを今でも覚えています。

晩年は、抗生物質が原因で神経障害を患い長く闘病していたと、彼の家族が明らかにしました。

あの、柔らかで優しい歌声を私はこれからも忘れません。

安らかにお眠りください。

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