「適応障害」とは、環境の変化にうまく適応できないことがストレスになって、心身に様々な症状が現れる障害のことを指します。
彼女の場合、昨年春に発出された「第一回緊急事態宣言」のあたりから体調不良が始まったとのこと。
幸い、入院するほどの重症ではなく、通院治療で回復を目指すようですけれども、コロナ禍で彼女同様メンタルの状態が悪くなった人たちの割合が増えているという話も、最近よく耳にするようになりました。
実は私も以前「適応障害」を経験しています。
その状況になる「引き金」=「出来事」がはっきりしているのが「適応障害」の特徴で、私の場合は「人間関係でのつまづき」がそれでした。
それきっかけとなり、数日間全く眠れなくなるほどの不眠、嘔吐を伴うめまい、過呼吸、憂鬱感など、とにかく様々な症状に見舞われました。
私の場合は、しばらくの間それらの症状が「適応障害」からきたものであることがわからず、様々な病院の「科」を回って、最終的に心療内科で「適応障害」という診断が下ったのです。
今はメンタル的なトラブルに関する情報も以前より調べやすくなっていますので、あの頃の私のように自分を悩ますものの「正体」がわかるまで長々と苦しまないで済みますね。
「適応障害」は誰にでも起きる可能性がある病気ですが、どちらかといえば生真面目で環境変化に敏感に反応する人の方がなりやすいと経験的に思います。
おそらく深田さんも、お仕事に対し常に真摯に取り組まれ、自分自身に厳しいストイックな方なのでしょう。
そうでなければ38歳という年齢で、あの美しさやプロポーションを保つことは(女優さんだということを考えても)難しいはずです。
そういった「一生懸命さ」が強い人ほど「適応障害」になりやすい、というのは皮肉な話ですよね。
長引くコロナの影響で、深田さんと同じように今辛い思いをしている方たちに言いたいのは、「開けない夜はない」ということ。
何事も、変わらぬものはありません。
今耐え難いほど辛い、と感じているときはどうしても、その辛さがこの先もずっと続いていくのでは、と思ってしまうもの。
でも必ず今の状況は変わっていきます。
信頼できるお医者さんを見つけ、しっかりと治療を受け、「必ずこの状況は変わる」と信じて1日1日を過ごしていくと、それが積み重なり、気がつくといつのまにか新しい景色が目の前に開けてくると思いますよ。