2020年は米津玄師やofficial髭男dism、藤井風、YOASOBIといった若い世代の音楽にはっとさせられることが多かった一年でした。
私ぐらいの世代になると、音楽の好みがどうしても「昔は良かった」的になりがちなもの。
もちろん素晴らしい作品が過去にたくさん作られたことは間違いありません。
が、ヒゲダンの曲などを聞くと、「きっとこれスタンダードナンバーになるだろうな」と思わせるような、普遍的魅力を持つ音作りがされていて、「いやいや、若い世代の音楽もすごいよ!」と思うのです。
そして2021年、またひとつ新しい才能が開花しそうです。
アーティストの名前はAdo。
顔出しはしていない現在18歳、現役女子高生だという彼女のメジャーデビュー曲「うっせぇわ」が今注目を浴びています。
このタイトル自体にすごいインパクトがありますが、歌詞を見て見るとこちらもすごい。
「はぁ?うっせぇうっせぇうっせえわ。あんたが思うより健康です。一切合切凡庸なあなたじゃわからないかもね」とか「クソだりぃな」とか「くせぇ口塞げや限界です」など、破壊力ありすぎ!なフレーズがずらりとならんでいます。
しかし何と言っても一番破壊力があるのは、これらのフレーズを歌うAdoの歌声でしょう。
この低くドスの効いた声で「うっせぇわ!」と言われたら、気の弱い人はその場で動けなくなるかも。
また破壊力だけでなく、声にのびがあって安心して聞いていられるのが、彼女の才能だろうと感じます。
そしてどことなく椎名林檎を思わせるものがあるな〜と思っていたら、実際Adoの好きなシンガーは椎名林檎だそうで、「なるほど〜」と納得しました。
この先どんな歌い手になっていくのか、伸びしろが大いに期待できる人だと思います。