「そよ風の誘惑」「カントリー・ロード」「フィジカル」などのヒットで、日本にもファンの多かった歌手・女優のオリビア・ニュートン・ジョンさん。
1970年代に彼女が最初のヒット曲「愛の告白」でヒットチャートに登場すると、その透明な美しい声とともに、清楚で知的な美貌がたちまち注目を浴びました。
1976年に発売されたアルバム「水の中の妖精(Come on over)」に使われた、水の中から顔を出し、正面を見つめるオリビアのジャケット写真を見ると、アルバムの日本語タイトルに「妖精」というワードが使われたわけがよくわかります。
それほどまでに美しく、そして私たちを感動させる数々の歌を届けてくれたオリビア。
そんな彼女が、8日に亡くなったことがわかりました。
享年73歳。
70代の前半での死去はやっぱり早すぎると残念に思います。
でも彼女は今から30年前の1992年に、乳がんであることを公表し、それ以降ずっと転移・再発と戦いながら、癌治療の啓発活動家として精力的に活動されてきたのです。
そんな彼女の功績が認められ、彼女には大英帝国勲章やオーストラリア勲章、さらには日本からも「日本国の音楽文化の発展及び友好親善に寄与した」ことが評価されて、昨年秋に旭日章緩章が授けられました。
祖父にノーベル賞を受賞した物理学者を持ち、自身も知的で美人でしかも歌手として、さらには実業家としても成功する、という天から二物どころか三物も四物も素晴らしい才能を与えられ、73年の人生を駆け抜けたオリビア。
彼女の美しい歌声は、これからも私たちの心を癒してくれることでしょう。
R.I.P OLIVIA.