音楽

カルト的人気の謎バンド「スパークス」を追った映画「スパークスブラザーズ」公開

美しいルックスと音域の広さで見る人を魅了する弟・ラッセルと、痩せて面長な顔に口ひげがトレードマークのむっつり兄・ロン。

このメイル兄弟が中心となってアメリカで結成されたのが、「スパークス」というバンドです。

アメリカ、しかもカリフォルニア出身、そして活動を始めたのが1970年代と聞けば、「あぁ、イーグルスみたいなバンドかな?」とおそらく思われるでしょう。

ところがこの二人から奏で出される音楽は、おおよそカリフォルニアのイメージとは真逆なものでした。

私も大好きな彼らの作品「ディス・タウン(This town ain't big enough for the both of us)」は、それまで聞いたことがなかったような不思議で鮮烈な印象を与える曲です。

1974年にこの曲が発表された、ということを知ると、いかに彼らが時代の先を行っていたか(というか、行き過ぎていたか)がよくわかります。

とにかく、その数年後に音楽界を席巻する、テクノミュージックの先駆けとなるような音楽がそこではすでに奏でられていました。

そして、「KIMONO MY HOUSE」という奇妙なタイトルとジャケットのアルバムが、当時うるさ型の音楽評論家からも評価をされ、一部のマニアックな洋楽ファンからも一目置かれる存在だったことは間違いありません。

しかし、それほど鮮烈な印象を与えたバンドだったにもかかわらず、スパークスの活動についてはこれまであまり伝わってこなかったように思います。

これまで約50年あまり、いまも現役でスパークスを続け、レオ・カラックス監督最新作「アネット」で原案・音楽を務めたことでも話題となった彼ら。

そんな彼らを追った音楽ドキュメンタリー映画「スパークス・ブラザーズ」が4月8日から日本でも公開となりました。

エドガー・ライト監督による本作品には、スパークス大好き!を公言する数多くの大物ミュージシャンが登場します。

予告画像をちょっと見たのですが、私も大好きなトッド・ラングレンやベック、そしてポール・マッカートニーまで登場するようです。

というわけで、早速私もムビチケを購入したのですが、公開される劇場が少ないので、もし興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、まずはお近くのどこで作品を公開するかを調べてから、足をお運びください。

-音楽

© 2024 人生楽しまないと