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懐かしの「ブックマッチ」が6月いっぱいで製造終了

飲み屋さんやファミレスのロゴが表面に印刷された、平たくてペラっとしたマッチ。

それが「ブックマッチ」です。

若い人たちにはおそらくあまりなじみのないこの「ブックマッチ」ですが、以前は多くの飲食店に置いてあり、お店の良い広告にもなっていました。

しかし、マッチそのものを使う機会が激減した今、マッチ製造会社の老舗「日東社」から、6月受注分を最後にブックマッチの製造を終了するというお知らせが発表されたのです。

同社の公式Twitterには、「弊社では約49年に渡り作らせていただいたブックマッチは6月受注分を最後に製造終了してしまいます。/同時に、日本からブックマッチ製造の灯が消えることになります…安価で携帯しやすく、広告面もしっかりと取れる為、様々なお店でご愛用いただき誠にありがとうございました/とても寂しいです…。」というつぶやきがありました。

これを見た人たちから、ブックマッチとそれにまつわる様々な懐かしい思い出とともに、その「引退」を惜しむ声が続々と寄せられています。

しかし、ブックマッチはそもそも一般の人が注文するものでなく、「製造終了」の通知により、特に取引先からの受注が増えたわけではないとのこと。

「広告宣伝用として、店名や電話番号などを表紙に印刷するのがブックマッチでした。お店で煙草も吸えなくなり、需要が減ったというのが製造中止に至った理由です」と、日東社はブックマッチ製造中止の理由を語っています。

現在国内のマッチ製造量は最盛期の100分の1。

でも「火をつける」ための道具がたくさんある中、それでも今もなおマッチが作られていることの方に私は感動します。

現在は仏壇などの神仏用やアロマなどに使用されることが多いそうで、、また2011年の東日本大震災時、非常用としてマッチを見直す動きもありましたね。

我が家にも小さな仏壇があり、お線香に火をつける際には小さな箱入りマッチを使っています。

このマッチがこの先もできるだけ長く使えますよう、祈るばかりです。

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